セキュリティコンサルタントのメインの仕事はコンサルティングですから、基本的には実務に関連したスキルを発揮する機会はありません。
例えばウイルス対策ソフトを企業のネット環境に導入する作業を直接行うといった機会はないわけです。
ただもちろん、セキュリティ全般に関する専門的なスキル・知識は必須となります。
クライアントのネットワーク環境に相応しいセキュリティ対策を導入するためにも当然最新のセキュリティに関する知識が求められます。
厳重なセキュリティを用意しようとすればシステムの動作が遅くなるといった問題も出てきますし、コストが高くなるといった問題もあります。
安全面だけでなくコストなど広い視野でクライアントに合ったセキュリティ環境を提案するためにも専門的な知識は欠かせないのです。
そのためにもセキュリティ関連の実務経験があった方が有利です。
実際にセキュリティを導入することでシステムにどんな影響が生じるのか、実務で経験したことがあるとより実際の使用に適したセキュリティ環境を構築しやすくなります。
もうひとつ重要なポイントとなるのがプレゼンテーションや提案力です。
クライアントに理想的なセキュリティ環境を提案する際には専門的な用語を使用するケースも出てきます。
あるいは「このセキュリティはこんなトラブルに対して有効です」といった具体例を挙げながら提案する機会もあります。
そうしたときにわかりやすく、しかも説得力を伴った説明でコンサルティングができるか、専門的な知識だけではなく、あくまでコンサルタントとしてのスキルも必要になってきます。